水道は電気・ガスとともに私たちの生活に欠かせないライフラインの一つです。蛇口をひねると当たり前に出てくる安心安全な水道水の供給は水道事業体にとって最重要使命の一つであり、そのためには化学に基づいた水質検査が欠かせません。しかし、各水道事業体が独自で水質検査を行うには予算あるいはマンパワーの面から相当の困難があります。

 南予地方水道水質検査協議会は愛媛県南予地域全体の水質検査を一本化することで安定した水道水の供給、集中管理及び検査の合理化を目的とし、昭和60年3月に南予水道企業団が主体となり設立されました。

 以来40年間、愛媛県唯一の共同検査機関として、日々水道水の安定供給の一翼を担ってまいりました。これもひとえに皆様方の温かいご指導、ご協力によるものと心から感謝を申し上げます。

 近年は有害化学物質の検出が問題視され、水道水に求められる水質基準は協議会設立当初と比べ大きく変化し続けています。当協議会も現状維持にとどまることなく、設立当時から積み重ねてきた豊富な分析技術を土台としてさらなる研鑽を続け、安心安全な水道水の安定供給を支えるため、水質管理の充実、強化に努めてまいります。

南予地方水道水質検査協議会 会長
岡原 文彰